ニュースリリース

ハミングオアシス2025 出展レポート

VISH株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:田淵浩之、以下当社)は、2025年8月23(土)・24日(日)に東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市)にて行われたスペシャルキッズと家族のための「ハミングオアシス2025」に出展し、療育施設向けクラウドサービス「コノベル」のご紹介をいたしました。
会場では重症児デイや放課後等デイサービスに通われているお子様の保護者の方と実際にお話をし、事業所(施設)との日々のコミュニケーションや、アプリなどのシステムに対する多くの反響やご意見をいただきました。

以下、「コノベル」プロダクトマネージャー 柳田翔悟より、会期中の現地の様子や、ご来場の皆さまからいただいた反響などを報告させていただきます。

コノベルがハミングオアシス2025に出展しました!

コノベルがハミングオアシス2025に出展しました!

ハミングオアシス2025とは?

「ハミング・オアシス」とは、一般社団法人スペシャルキッズサポート振興協会(https://www.spkids.or.jp/home)が主催をしているイベントで、
イベントを通して、病気や障がいのある子どもたちとそのご家族のための、「なにか」や「だれか」に出会え、様々な体験ができる場所です。
ハミングオアシスは2019年に最初の開催がされましたが、COVID-19により長らく開催ができない状態でした。
そこから約6年ほどの時を経て、復刻という形で開催を迎えることができました。

▼ハミングオアシス2025(2025年8月23(土)・24日(日)開催)
 https://www.spkids.or.jp/oasis

イベント会場では、パラリンピックの競技種目にもなっている「ボッチャ」の体験や、スペシャルキッズに関するワークショップやセミナーなど、スペシャルキッズをはじめ、ご家族や施設を支える各社のブース出展など、多くの催し物が実施されてました。

そして当日は、東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市)にて行われ、出展や催し物などは3会場に分かれて開催されました。
各ブースではスタンプラリーを行っており、来場者の方も各ブースで楽しい時間を過ごすことができたのではないかと感じています。

※スペシャルキッズとは
 スペシャルキッズとは、特別な課題(ニーズ)があるこども(Children with special needs)のことをいいます。
 欧米では、NPOなどの支援活動で使われたり、病気がある子どもや家族のQOL(生活の質)調査として使われたりしていますが、日本ではまだあまり馴染みのない言葉かもしれません。
 引用:https://www.spkids.or.jp/special-kids

ハミングオアシス2025を通して保護者の方からもらった心の叫び

我々は「コノベル」サービスを紹介するブースとして出展をさせていただきました。
「コノベル」ではこれまで、事業所の方とお話をする機会が多く、エンドユーザー様である保護者の方とお話をする機会があまりなかったため、今回保護者の方とお話を直接するというのは初めての経験でした。

正直なところ、すごく不安でした。

保護者の方は我々のようなアプリ、システムに対してどういった感情や思いを持っているのか?
また、来場された方の中には既に「コノベル」を使ってくれている保護者の方もいらしてたので、保護者の方は今のコノベルに対してどんなイメージや思いを抱いているのか?
普段直接お話しができない分、プロダクトを統括している身としては不安でいっぱいでした。

実際にブースでお話をする様子

実際にブースでお話をする様子

実際に保護者の方とお話をしてみた

保護者の方と実際にお話しをしたり、実際にアプリ画面を触ってもらいながら「アプリで事業所と保護者がコミュニケーションを取れる」体験を保護者の方にしてもらいました。
意外なことに皆さん、共通の言葉を我々にくださいました。

  • 「これすごくいいじゃん!」
  • 「なかなかこうしたやりとりを楽にしてくれるアプリがなかったから嬉しい!」
  • 「紙は書き忘れた内容をすぐに共有できないし、無くしちゃうこともあるから、正直不便なんだよね」
  • 「事業所との連絡に関するものがこれ(コノベル)にひとまとまりになっているのはすごく良いじゃん!」

こうしたご意見は “システム提供者側が都合よく捉えているだけ” という声もあるでしょう。そういった側面があるのも事実です。
ただ、そんな中で、すごく真剣な表情を浮かべ、我々に対して悲痛な思いをぶつけてくださった保護者の方が大勢いました。

  • 「私たちは自分たちが仕事に行く準備をしながらも、子どもたちが学校に行くための準備をしたりしないといけない。本当に時間がない中で「何かを書く」という作業はしんどすぎる」
  • 「紙でやりとりをして残さないといけない事業所側の都合も理解はしているつもり。でもこの連絡はLINEだけど別の連絡は紙、という感じでバラバラにされると正直よくわからなくなる」
  • 「でも事業所が導入してくれないとこちらはアプリを使うこともできないから、何も言うことができない・・」
  • 「一個人である私(家族)がアプリを使いたい!と言っても、一意見にしかならないのでどうにかなるとあまり思えない・・。」

意外なご意見でした。
こうした保護者の方の心の中で思っている叫びを、我々は実際に保護者の方から直接お聞きしたんです。

そして保護者の方は、事業所側が導入しないとアプリを利用することができないと知りながらも、僕たち提供会社に対して高い熱量を持って直接お話をしてくださいました。
ハミングオアシス会場にて我々とお話する時間を割いていただき、そして数多くの貴重な話をいただきましたこと、誠に感謝申し上げます。

保護者にとって、子どもにとっての居場所になれること

ハミングオアシス2025では、スペシャルキッズとその家族の居場所になれる空間を提供していました。
ボッチャの体験会では、みんなが笑顔で自分らしく競技を楽しむ姿。スタッフを含め会場にいた全員が楽しむことで、子どもたちに笑顔を引き出せたこと。
そして2日目の最後に行われた子どもたちによるファッションショーでは、子どもたちが素敵な衣装を着て、まるでランウェイのようにその輝かしい姿で会場のみんなを魅了するその様子はあまりにも綺麗な光景で、思わず心が震えました。

コノベルではいつか、障がいの有無に関わらず、みんなが自分らしくいられる居場所を提供できる存在になることを目指しています。

イベントの様子①

イベントの様子①

イベントの様子②

イベントの様子②

イベントの様子③

イベントの様子③

さいごに

ハミングオアシス2025を通して、事業所の職員様だけではなく、保護者の方と直接お話をさせていただくことで「コノベル」が掲げる
【障がいの有無に関わらず、子どもたちと関わる人すべてに笑顔とゆとりを】
というプロダクトビジョンに向けて、
プロダクトとして更なる発展を目指していく必要があると強く感じる貴重な機会となりました。
我々はITという手段を用いて、事業所の皆様だけではなく、保護者の方もご支援をさせていただく立場にいます。
今回ハミングオアシスで保護者の方といろいろお話をさせていただいた中で、私はこう強く思いました。

【保護者の方のために自分たちができることはまだまだたくさんある】

保護者の方からいただく「ああしたい」「こうしたい!」を叶えるためには、業界全体の “当たり前” を変えていかないといけない。
そうしなければ何も保護者の方を支えることなんて到底できない。そう強く思いました。
だからこそ今回、私はレポートとして皆様にこの現状をお伝えすることを決意し、筆を持つことを決断しました。
今後も更なる発展に向けて、プロダクトが進化し続けられるよう尽力して参ります。
最後になりましたが、この度の出展にご尽力、ご協力いただいた多くの関係者の方々、会期中に当社ブースを訪れ、「コノベル」に多大な関心を寄せていただいたご来場の皆さまに、厚く御礼申し上げます。

(筆者)
コノベルプロダクトマネージャー
柳田 翔悟

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