「これ、やめませんか?」支援員さんたちと始める、児童発達支援・放課後等デイサービスの“やめることリスト”作り
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「もっと一人ひとりの様子を丁寧に見たい」
「支援の質を、もう一歩深めたい」
そんな思いを持って、日々子どもたちと向き合っている支援員さんは、きっと多いのではないでしょうか。
その一方で、時間に追われて手が回らなかったと感じることもあるかもしれません。
この記事でお伝えしたいのは、「今のやり方が良くない」という話ではなく、子どもへの支援をより大切にするために、やり方を見直したり、形を変えたりすること。そんな前向きな意味での「やめることリスト」です。
目次
なぜ今、児発・放デイに「やめることリスト」が必要なのか?
近年、児童発達支援・放課後等デイサービスの現場は、制度やニーズの変化とともに、少しずつ姿を変えています。
支援の質を大切に思うからこそ、「今のやり方を一度立ち止まって見直してみる」そんなタイミングに来ている事業所も増えているのではないでしょうか。
限られた時間の中で、もっと支援を深めたいという思い
日々の支援に加えて、記録作成や計画書、保護者対応、送迎調整など、
支援員さんの業務は多岐にわたります。
その中で、
「本当は、もう少し子どもの様子を振り返りたかった」
「支援について、チームで話す時間が欲しかった」
と感じることは、決して特別なことではありません。
それは、支援の質を大切に思っているからこそ生まれる気持ちとも言えます。
“やめる”ことで生まれる、子どもと向き合う時間
「やめることリスト」は、これまでの支援を否定するものではありません。
日々の業務を少し見直すことで、業務に使っていた時間を、子どもたちと向き合うための時間や気持ちの余白へと整えていく考え方です。
“やめる”ことで生まれた余白は、支援員さん自身の心のゆとりにもつながり、結果として、子どもたちと向き合う関わりを、より深くあたたかいものにしてくれます。
【明日からできる!】「やめることリスト」の作り方 3ステップ
「やめる」といっても、何から手をつければいいのでしょうか。スタッフみんなで納得しながら進められる、簡単な3つのステップをご紹介します。
ステップ1:「当たり前」を書き出してみる(業務の棚卸し)
まずは、個人ワークやミーティングの時間を使って、日々の業務を大小問わず付箋などに書き出してみましょう。「こんなことまで?」と思うような小さなことでも構いません。
- 朝のミーティング、終礼
- 支援記録・日誌の作成
- 個別支援計画の作成・修正
- 保護者への連絡(電話・連絡帳)
- 送迎表の作成・調整
- イベントや季節行事の準備
- 書類の印刷・ファイリング
ポイントは「これは当たり前の仕事だ」という思い込みを一旦外して、すべての業務を客観的にリストアップすることです。
ステップ2:「やめる・へらす・かえる」に分けてみる
書き出した業務を、以下の3つの視点で仕分けていきます。
1.やめる:目的が不明確、別の形にしても、支援の質は守れそうなもの。
2.へらす:頻度や量を調整できるもの。
(毎日→週数回、全員分→必要なケースのみ など)
3.かえる:やり方を変えることで、負担を軽くできそうなもの。
(例:手書きからPC入力に、会議からチャットでの情報共有に)
この仕分け作業を通して、業務改善の具体的なターゲットが見えてきます。
ステップ3:小さなことから試験的に始めてみる
最初は、
・支援員間で完結すること
・影響が小さいこと
から始めるのがおすすめです。
たとえば、「会議資料の印刷をやめて、データ共有にする」といった小さな一歩でも構いません。
「やってみたら、少し楽になった」その感覚が、次の改善につながっていきます。
他の事業所では何をやめた?現場の“やめることリスト”具体例7選
ここからは、実際に取り組まれている例をご紹介します。「うちでもできそう」と感じるものがあれば、ヒントにしてみてください。
手書き中心の連絡帳
アプリを導入しデジタル化。保護者はスマホで簡単入力、支援員も空き時間に確認でき、大幅な時間短縮に。
手作りにこだわりすぎたイベント準備
既製品を上手に活用したり、シンプルなものに切り替えたりして、準備の負担を軽減し、当日の支援に集中。
資料印刷・配布
ラウドサービスやチャットツールを活用し、資料をデータで共有。印刷のための用紙代やインク代、ホチキス止めや配布の作業コストを削減。
電話中心の欠席・変更連絡
保護者連絡アプリに一本化。支援開始前の電話対応に追われることがなくなり、スムーズに支援に入れる。
現金での集金対応
口座振替や集金代行サービス、キャッシュレス決済などを導入。集計や管理の手間、紛失のリスクをなくす。
複写式・手書きの各種書類
個別支援計画や報告書をPCで作成できるシステム管理を導入。書き直しの手間がなくなり、情報の検索や共有も簡単に。
「やめる」への不安を乗り越えるには?
業務をやめる際には、変化に対する不安や戸惑いの声が上がることもあります。円滑に進めるための3つのコツをご紹介します。
1. 目的を共有する(なぜ、それをやめるのか?)
「楽をしたいから」ではなく、「子どもたちと向き合う時間を増やすため」「支援の質を高めるため」というポジティブな目的を、支援員間でしっかりと共有することが最も重要です。
2. 保護者への丁寧な説明と理解
連絡帳のデジタル化など、保護者の協力が必要な場合は、事前に目的とメリットを丁寧に説明しましょう。「アプリならいつでもどこでも連絡できます」「写真の共有も簡単になります」など、保護者側の利点を伝えることで、理解を得やすくなります。
3. 代替案をセットで考える
何かをやめる際は、代わりにどうするのかをセットで考えましょう。代替案があることで、保護者やスタッフの不安を和らげることができます。
業務の見直しを後押しするICTの力
「やめることリスト」に挙がる業務の多くは、ICTの活用によって、無理なく形を変えることができます。
支援記録、保護者連絡、書類作成、情報共有…。
一元管理できる仕組みを取り入れることで、こういった変化が期待できます。
- 支援に使える時間が増える
- 情報共有がスムーズになる
- 支援員さんの気持ちに余白が生まれる
例えば、コノベルのような児童発達支援・放課後等デイサービス向けのICTシステムを活用することで、日々の支援や事務に関わるさまざまな業務を、ひとつのプラットフォームで効率よく管理することができます。
- 保護者連絡のアプリ化:欠席・遅刻連絡、連絡帳、事業所からのお知らせ配信などをアプリ上で完結し、ペーパーレスに。
- 支援員の業務サポート:支援記録や日誌、個別支援計画書などの作成をサポートし、書類業務の負担を軽減。
- 情報共有の円滑化:支援員間での情報共有や伝達事項もスムーズになり、支援に必要な情報をタイムリーに確認できます。
こうしたシステムの導入は、単に「手書きや紙をやめる」だけでなく、支援員さんが子どもたち一人ひとりと向き合う時間や、専門性を発揮するための余白を生み出すことにつながっていきます。
その他の機能はこちらから
まとめ:“当たり前”、今の現場に合っていますか?
「やめることリスト」作りは、決して後ろ向きな活動ではありません。むしろ、支援のための“本当に大切なこと”に時間と情熱を注ぐための、未来に向けたポジティブな取り組みです。
いきなりすべてを変える必要はありません。 まずは支援員さん同士で、「これ、少しやり方を変えてもいいかも」と話し合ってみる。そして、たった一つでいいから、何かをやめてみる。その小さな一歩が、支援員さんの働きやすさと、子どもたちの豊かな育ちにつながっていくはずです。